4年目以降

4年目以降

仕事も増え、社員も増え、外からは順調に推移しているように見えるかも知れないが
相変わらず自分としては「これでいいのか?」「何をしなければならないか?」などなど悩んだり、迷ったりの連続です。

そんな中、もっとも神経を使ったのはやはり社員の採用です。
新卒は取れないので、どうしても即戦力の中途採用になります。
自分自身がエリート街道まっしぐら型ではないので
どちらかと言うと一度落ちこぼれ、その後這い上がって来たような人に興味を感ずる。
やりたいことをやりたい!積極的にやらせて欲しい!といった前向きの人に目が移る。

その結果、満足できる採用だったり
しばらくたってから「何だぁ・・・」と自分の眼力の無さを悔やんだこともある。
人の採用は本当に難しい!
そして大企業と違い、ネームバリューもないベンチャーに来てくれることがどれだけ有難いことか、本当に感謝している。

採用に係る費用もバカにならない。
大企業と違い、名前が知られていない分どうしても伝えなければならないことも多く
小さい求人広告スペースでは本当に期待していることが伝わらない。
でも、一人を採用するためにかけたコストでも、素晴らしい人材に出会うと本当に嬉しくなる。

今までに面接した人の数は200人を超えるだろうが、忘れられない人が何人かいる。
彼ら彼女らのおかげで思い通りの展開ができたこともあり、正に人材が命の会社であった。

今になって思い返すと、社長として採用の際に注意することは
「自分の直感を信じろ」
過去の経歴に惑わされず、いかに本人が真剣に取り組めるかを見極める眼が必要だ。
そして採用した後は、決して甘やかすな!
特にできる奴には、例外を作ってでも期待しているぞ!的なことから、優遇しがちになるが、これは気をつけたほうがいい。
この程度で満足してないぞ!お前はもっとやれるはずだ!という姿勢のほうがよい結果につながる。

もちろん社長としてその新人たちから尊敬される振る舞いと結果を示していなければ、だれもついてこないことは言うまでもない。

中小ベンチャーに来てくれたありがたい人たちのおかげで順調に展開していた。
しかし、思いがけないところに大きな落とし穴があった。




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